色彩士検定は「全国美術デザイン教育振興会」(略称ADECアデック)が教育事業の一環として平成9年に立ち上げました。現在「アデックカラーマスター色彩士検定」として文部科学省、財団法人・日本色彩研究所、財団法人・専修学校教育振興会の後援を得ています。
色彩士検定は色彩について学んでいる人、デザイナーやアーティスト等を目指す人、また広く色彩について興味をもつ人のための検定です。基礎から幅広い知識と、実際に色を使うための技能の両方に重点をおいて検定が行われます。そのため理論問題と同時に、画材等(検定時に支給される)を活用した演習・実技問題が出題されます。バランスのとれた能力を有することが認定の対象となります。
さまざまな分野のデザイナー、アーティスト、カラーコーディネーター、そして色彩設計画担当者など、クリエイティブな業界や職業領域に必要な色彩能力について、段階的に認定していきます。
運営組織
色彩士検定委員会は、NPO法人前項美術デザイン教育振興会(略称:ADEC(アデック))の教育事業部として1995年12月15日に発足しました。運営組織は以下になります。
検定の概要
色彩についての基礎から応用まで幅広い知識と技能が身に付いているかを問う検定試験です。各級とも理論、演習・実技問題により構成されていて両方に重点がおかれているので、バランスのとれた能力が必要となります。合格者には各級それぞれ「色彩士・カラーマスター」の称号が与えられます。
3級 | 2級 | 1級 | |
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試験概要 | 色のなりたち、混色、表示方法、色の知覚や心理効果、色彩調和などが出題されます。 | 3級を基礎とし、さらに高度な知識が問われます。色の文化・歴史・色彩の分類システムやそれにともなうデータ分析に関する出題もあります。 | 理論試験では2級よりもさらに幅広く、専門性の高い知識が問われます。実技試験では与えられたテーマに沿った色彩計画・色彩設計におけるイメージコンセプトのビジュアル表現でプレゼンテーション能力が問われます。 |
受験資格 | どなたでも受験できます | どなたでも受験できます | 色彩士検定2級合格者 |
出題形式 | マークシート方式 | 多岐選択式 (非マークシート形式) |
理論問題:多肢選択式 実技問題: プレゼンテーション作成 |
実施時期 | 1月・9月(年2回) | 1月(年1回) | 9月(年1回) |
履修レベルの基準 | 専門学校、短大、大学において半年程度の色彩学習を履修したレベル | 専門学校、短大、大学において1年程度の色彩学習を履修したレベル | 専門学校・短大・大学を卒業後、色彩に関わる仕事・研究に2年以上従事したレベル、または大学院において色彩を専門に学習したレベル。 |
検定料 | ¥6,000(税込み) | ¥7,500(税込み) | ¥20,000(税込み) |
合格基準 | 理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを50点以上取得している者。 | 理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを60点以上取得している者。 | 理論問題、実技問題、各100点で合計200点満点。合格ラインを150点とし、かつ、理論問題、実技問題それぞれを70点以上取得している者。 |
併願受験 | 2級・3級ともに併願できます (ただし2級試験は年1回のみ実施です) |
他の級との併願はできません。 | |
出題範囲 | 3級対応公式テキスト 「カラーマスターベーシック」 B5判132ページ(3,960円(税込)) ISBN978-4-903019-07-9 3級試験は原則このテキストの中から出題されます。色彩学の基礎を学びたい方にもおすすめです。 |
1級・2級対応公式テキスト 「カラーマスタースタンダード」 B5判184ページ(3,780円(税込)) ISBN978-4-903019-01-2 1級試験・2級試験ともに原則このテキストの中から出題されます。色彩学への造詣をより一層深めたい方、色彩のエキスパートを目指される方におすすめの内容となっています。 |
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出題例
合格率の推移
受験結果推移